白昼夢と深層についての
仮説と証明

【名前】雨宮 雫(あまみや しずく)
【性別】男
【年齢】19
【性格】ふんわりとした雰囲気を常に纏っており、口調も柔らかめ。いつも微笑みを浮かべているか、苦笑い。基本的に怒るようなことは少ない。
【容姿】肌が白く、痩せた体をしている。病的なまでに痩せてるわけではないが、運動が出来るような見た目には見えない。髪は亜麻色で目は黒色。身長は176cm程。
【夢幻】パトリシア:幸福
【深度】１
【発現条件】
このヴィジョンは更なる幸福感を求めている者を宿主として発現する。
【基本性能】
このヴィジョンは人並み以下の身体能力を有し、一切の戦闘能力を持たない。誰にでも認識及び会話が可能であり、ヴィジョンである事以外は全て人間と同じである。
【特殊能力】
なし。
【発動条件】
なし。
【発動制限】
なし。
【階級】C
【配属】補助班
【才能】洞察 芸術 魅了
【備考】趣味は読書や絵描き、ゲームといったその場から動かずに行えること。放っておけば、何時間も同じ場所から動かない、なんてことも普通にある。激しい運動が嫌いでなければ出来ないわけでもないが、体に染み付くほど長い時をベッドで過ごしたが故に、時間と行動というものに対しての意識が薄い。けれど、誰かと話すのは好きなようで、趣味という名の暇潰しの最中であっても、話し掛けられれば答えるし会話を楽しむような雰囲気を持つ。ただ、自分から振れる会話の内容はそれほど多くはない。
何が幸せなのか。今の自分は幸せと言えるのだろうか。きっと、自分の知らない幸せがあるはず。触れてきた情報や感情が少なく、知ってるのは物語としての幸せのみ。そんなハッピーエンドと自分を比べて、そんな幸せに憧れた。そして願った。幸せになりたいと。今よりも、もっと。

【名前】愛屋　望愛(あいや　もあい)
【性別】女
【年齢】15
【性格】愛に拘った性格。他人を愛し、自分が愛されることを喜びとする。声がでかく、言動が痛々しい。うるさい。
【容姿】黒い髪に黒い目。セーラー服の上にパーカーを着ていて、背中に大きく″愛″という漢字がデザインされている。
【夢幻】
〔カム・ゲット・ユア・ラヴ(博愛)〕
【発現条件】
このヴィジョンは何もかもを愛する、生粋の博愛主義者に発現する。
【基本性能】
手のひらサイズの白いフワフワの毛玉から、足と角が生え、目と口が付いたような外見。そこらのネズミ程度の運動能力を持ち、物理干渉は可能。言語はこちらから一方的にしか伝わらない為、会話は少し難しい。
【特殊能力】
このヴィジョンは能力を発揮すると、宿主の深度の三乗×1m³分まで膨らむ事が出来る。また、このヴィジョンに包まれた対象はそのフワフワな感触の虜になってしまう…かも？
【発動条件】
人間の体温より暑い環境以外なら、どこでも任意で発動可能。
【発動制限】
宿主が対話した事のあるキャラクターの人数分、1日に能力を発揮出来る。
【深度】
1
【階級】
c
【配属】
補助班
【才能】
・操縦(バイク)
・医療(応急処置程度)
・芸術(愛)
【備考】
生まれながらに恵まれた環境で育ったが故に、他人の不幸を理解できない。
経済的余裕、愛を注いでくれる家族、不自由ない生活。そんな環境にあり続けた人間は当然″そうでない者のことを理解できない″。
孤独感、絶望感、劣等感、疑問などの不足感、自分とは無縁の思いに苦しんでる友人がいれば「埋め合わせてあげなくては」「可哀想だ」と平気で思う。なぜその人がその境遇にいるのかが全く思考できない。落差というものがわからない。それゆえに望愛は突発的な感情のまま自由・平等・博愛を目指し続ける。それが結果として落差を拡大させ、二極化を助長し、最終的に破壊や崩壊に繋がることも知らずに。根本に迫ろうとはせず、目先の痛みをお手軽に愛という一方的な感情で穴埋めすることばかり行動する。
経済的にも精神的にも格差、レベルの違いというのは歴然としてある。最初っから自由でも平等でもない。望愛はそれを認めない。皆には愛があると信じている。愛されあればなんとかなる。平和になれる。幸せになれる。
そんな歪んだ思想が、白昼夢『カム・ゲット・ユア・ラヴ』を呼び込んだのかもしれない。


「愛 am ナンバァァァ ワン！！！！人は何故苦しまなければならぬ だが、それが良い！！！！そうだろう！！！愛は、世界を救うっ！！」

「…(うるさい。エサ、ほしい。)」

「ーーーーだなっっ！！！うははははは！！！！行くぞ！さぁ、困っている人をさがそう！！！！！！！」

「…………。」

【名前】一ノ瀬 楓花(いちのせ ふうか)
【性別】女
【年齢】14
【性格】根暗でサラリと毒を吐く。カフェイン摂取とゲームに没頭しており、携帯ゲーム機を何時も触っている。他人に興味が無いように装っているのだが、本当はとても寂しがり屋。一人称は「私」二人称は「キミ」三人称は「キミら」
【容姿】ワインレッドの三白眼気味の瞳。目の下には何時も黒い隈がある。赤のグラデーションが入った黒髪ボブ。黒地に裏が赤のパーカーを着ている。下は黒の緩いジャージ。靴は赤の目立つスニーカーを履いている。病的に白い肌が目立つ。身長142cm。
【夢幻】マンチーベアクッキーズ/依存
【深度】１
【階級】C
【配属】技術班
【才能】通信 整備 操縦
【備考】ゲーム、カフェイン依存症。睡眠時間は3時間がデフォ。交通事故で妹を失っており、それ以来溺れるようにカフェインを取り始める。身体に悪いと知りつつも、覚醒作用でゲームを続けるのだ。

《マンチーベアクッキーズ》
№022＿依存

【発現条件】
このヴィジョンは何かに強く依存している者を宿主として発現する。
【基本性能】
人間よりも身体能力は高く、クマに似た身体能力を有している。物理干渉は可能であり、能力者にのみ認識と会話が出来る。
【特殊能力】
このヴィジョンがハグした対象はあらゆる損傷が修復される。ただし視認不可能な心の傷やシステムエラーや魂などと云ったものは修復できない。
【発動条件】
このヴィジョンが対象をハグしている間のみ任意で発動可能。
【発動制限】
このヴィジョン自身は修復不可能。

【名前】鈴傘　茶々(すずかさ　ちゃちゃ）
【性別】男
【年齢】19
【性格】物腰が柔らかく穏やかな性格。年齢が上の方だがどんな人に対しても敬語で優しく応対してくれる。
【容姿】画像参照。常に和装をしており護身用の刀を携えている。身長178cm
【夢幻】ラビリンス　執着
【深度】1
【階級】C
【配属】遊撃班
【才能】剣術/運動/役者
【備考】
遊撃班に所属をしているもののその階級はC階級と底辺であり彼自身も荒事は嫌いという雰囲気。刀も持ってはいるがあくまで護身用とのこと。よく中庭で読者やお茶を飲んでいるところを目撃される。まさに『いい人』だろう。


執着:我慢しなければならない。見たくて見たくて堪らないがダメだ。ただ見るだけではダメだ。そう、どうせ見るなら、味わうなら最高な状態の方がいい。だから我慢するのだ、全てを完璧に仕上げるまでは……あぁ…本当に…なんて素敵な『力』を手に入れたのだろう。

【名前】
ダニエル・ダルービ

【性別】
男性

【年齢】
１７歳

【性格】
極度の心配性で常に不安で頭を悩ませている。前述した性格から一つの物事を深く考え過ぎて周りが見えなくなってしまう事がある。無駄な事も考えてしまうので疲れやすい性質でもある。綺麗好きできっちりしている。好きな物は牛乳。痛いのは嫌い。一人称は「俺」。二人称は「アンタ」。

【容姿】
１９２ｃｍ。曇天の空の様な青緑色を帯びた渋い鼠色、浅葱鼠色の瞳。赤みをくすんだ黄色、麦藁色の髪。前髪は目にかかるギリギリ程度で、後ろ髪は首元程まで伸びている。左耳だけ露出させており、スタッド、インダストリアル、フープ、チェーン等複数のピアスを付けている。ピアスは飾り気の無いシンプルな物ばかりだが、チェーンピアスのみ透明な水晶で飾られている。上は黒いコートを肩から羽織り、中は胸元の開いた灰色のカッターシャツを着て肘前まで袖を捲って居る、下は黒色のジーンズを履いて居る。両肩を通してサスペンダーを付けている。右頬や両腕、胸元に等所々黒ずんだ火傷の痕が残って居る。

【夢幻】
アングシャティ・パイル(杞憂)

【深度】
１

【階級】
C

【配属】
情報班

【才能】
運動/洞察/隠密

【備考】
愛称は「ダニー」。生粋のアメリカ人で実家は牧場を経営していた。身体中に残る火傷は幼少期の不注意から熱湯を被ってしまった為に付いてしまった。そんな痛い思いをしてしまったが為に心配性を患ってしまった。でかい図体の割にビビりである。

青栁 壮太(アオヤギ ソウタ)
【性別】男
【年齢】16
【性格】少々楽観的で短絡的。思慮は浅く、何かを深く難しく考えることは苦手。他人のことを考える善人のようで自分のことしか考えてない。基本的にイエスマンで頼みを断ることはしない
【容姿】173cm。純日本人だがアルビノで目は青く髪は白、目の下には薄くそばかすがある。制服を気崩したりはしていないがタイが寄れていたり、服の裾がしまいきれていなかったりなど、ほんの少しだらしない部分も。赤い首輪に金の少し音の低い鈴をつけており、歩くたびにカラカラと鳴るそれはまるで愛玩動物のそれである。体は甘く香り、体液は桃のように甘い。
【夢幻】イェト・ナ・ゥフ(消滅)
【深度】1
【階級】B
【配属】補助班
【才能】洞察、生活、魅了
【備考】桃娘の話を知っているだろうか。かつての中国において、桃のみを食べて育った少女がいたと言う。その少女の体は桃のように甘く香り、尿までもが甘かった。果実のように甘く、また若い女として価値が高く、世の人は彼女を夜伽の道具として、また嗜好品として求めた。もちろんそのような状態では栄養が足りず少女は若く死ぬ。…………それを、体良くバランス良く現代に表したのが彼、青栁 壮太だ。両親はおらず、物心ついた時から彼はある商人に育てられていた。複数の栄養剤と桃しか口にすることは許されず、今ではもうそれ以外の食事を受け付けなくなってしまった。学校では普通の男子高校生として振る舞うけれど家に帰れば男娼として働く日々。体液を売り男に抱かれ、傷のつかないように丁重に扱われてはいるものの自尊心など無いに等しい。自分は恵まれているのだと思うことにした。過不足ない衣住、抱かれるのは辛いけど痛いことはされないしご主人は喜んでくれる。普通のご飯を食べれないのは少し辛いけれど、全く食べれない人もいるんだから。だから大丈夫。絶望はしていない。ただ、心の奥底で死にたいのが消えないだけで。

以下、イェト・ナ・ゥフについて。
【発現条件】
このヴィジョンは希死念慮に苛まれた者を宿主として発現する。
【基本性能】
人間の2倍程度の身体能力を持ち、発現時には認識、会話、物理干渉、全て可能。
【特殊能力】
宿主は1日に深度×10分間、誰にも認識されなくなるがその間、誰にも干渉できなくなる。また、このヴィジョンが攻撃したものは周りからの認識や記憶ごと深度×10分間だけ存在が消滅する。
【発動条件】
このヴィジョンが対象に触れたもしくは対象を攻撃した時に任意で発動可能。
【発動制限】
1日に2度同じ対象に能力を発動する事は出来ない。

【名前】
猫柳　静流(ねこやなぎ　しずる)
【性別】
女
【年齢】
13歳
【容姿】
身長：142cm。グレー色で前髪を七三分けにしており、ツインテールをする際はアイロンで巻いており普段はストレート。まつ毛が長くまん丸な瞳。小学生に上がったばかりなので顔には丸みが帯びており、控えめな体つき。頭には木ででき、フリルとシマ柄のオレンジが特徴な盾のバッチ。レースがあしらわれた青のハンチング。水色のカーディガンとオレンジのリボンに青いセーラー服。白ソックスとローファー。時々青メガネを掛けている。
【性格】
一人称：ぼく。二人称：あんた(達)・○○くん(ちゃん)・○○兄(姉)・あの人ら・あだ名など。言い方がキツく、周りから愛想がないと思われやすい。基準がルールや法則から導き出されているので、その場の状況などを配慮することは少ない。一人でいるのを好み、人と一緒にいると、疲労しやすくどれだけ親しい仲だとしても三時間以上いると草臥れる。自分に対して希薄な部分が見え隠れする。読書が趣味で、好きな動物はペンギン。
【夢幻】
《モディファイ(矯正)》
【発現条件】
このヴィジョンは自分の思い通りに全てを矯正したいと願う傲慢さを持つ者を宿主として発現する。
【基本性能】
身体能力は人並みだが腕が左右３本ずつ在り器用に操作できる。能力者にのみ視認及び会話ができる。物理干渉は能力者以外にも可能。
【特殊能力】
ステイプラー（ホッチキス）、このヴィジョンもしくは宿主が対象に衝撃を与えた際に、瞬時にホチキスの芯を生成し対象に突き刺す事が出来る。大きさは1cm～1ｍまで変幻自在であり、ホチキス本来の用途通り自動で杭部分を内側に折り曲げる事も可能。強度は鉄程度。任意で何処かに突き刺さずただ芯を生成するだけというのも可能。
【発動条件】
ヴィジョンもしくは宿主が何かに衝撃を与えた際に任意で発動。
【発動制限】
ステイプラー自体は無尽蔵に生成できるが、このヴィジョンは１日に深度×10分しか発現できず、その発現時間内でなければ特殊能力も使用できない。また、ステイプラーは任意で消滅させることが可能。
【深度】1
【階級】
A
【配属】
技術斑
【才能】
・解読
・科学
・医療
【備考】
ロシア人の母と日本人の父の間に生まれた。10歳の頃までロシアで過ごしていたこともあり、日本語、ロシア語、英語の三カ国を不自由なく喋ることが可能。読書が趣味ということもあり、読む際は多種多様は本を読み漁る。
外国の生活になれていたせいで、日本の建前や独特なコミュニケーションに慣れておらず、性格のこともありクラスでも浮いており親しげな同級生どころか、仲良しな先生すら手で数える程度で足りる。どんな事情があろうと、どんな現場であろうと法を反することは裁かれるべきと考えがあり、その思考が買われ中学生1年生で風紀委員会に所属。

もちろんその思考は自分にも適応されている。というより彼女は法則やルール以外のモノに気薄すぎるのだ。正しく、清らかに、何事も不備がないように。法を守らない奴等が徳をするなんて許される訳がない。全てが見えすぎるが故に狭過ぎる概念はモディファイされることはまだない。