人の脳の周波数に反応し超常現象を発現させる謎の物質、『ゼル粒子』
普段は微量ながら空気中を漂っているそれは、場所によっては濃度の高いところもあるらしい。
この物語の主人公である君達はその粒子が体に染みつき、『夢を具現化できる』様になってしまった学生だ。
人々はそんな具現化された願望を『白昼夢(ヴィジョン)』と呼んだ。
これは、そんな夢と現の間で揺れる善と悪の物語。
【1人につき1体】
ヴィジョンは本人の願望が現れたものであり、はっきりと願望が分岐した二重人格などでない限り1人に対して1体のヴィジョンしか発現しない。それぞれのヴィジョンには固有の特殊能力があり、単純な攻撃用の能力だけでなく時間操作や物体の変形など多岐にわたる。
【能力者にしか認識できない】
例外を除き、ヴィジョンの多くは一般人には認識できず、世間から見ればPSYの類にしか見えていない。ヴィジョンを持つ者、つまり能力者にのみ認識できる傾向が強い。
【宿主の意志によって動く】
ヴィジョンによって自我がある場合もあるが、殆どはそのヴィジョンの持ち主、つまり宿主の意志に応える様に自立して行動する。例外として武器そのものの姿をしたヴィジョンは自立していないことが多い。
【宿主とは損傷を共有する】
ヴィジョンが傷付けば宿主も傷付き、宿主が傷付けばヴィジョンも傷付く。それによってヴィジョンが死亡した場合、宿主もまた願望や欲を失い廃人となる。
【ヴィジョンは成長する】
ヴィジョンは人の願望から発現するものであり、宿主の願望が強まればヴィジョンも成長する。宿主の願望の強さは【深度】として表記され、一部のヴィジョンは一定数以上の深度を抱くと新たな特殊能力が獲得できる事がある。これを【心理糾明】と呼んでいる。
【願望が叶うとヴィジョンは消える】 心理糾明が存在するヴィジョンの場合は心理糾明した後という条件が追加されるが、ヴィジョンのモチーフとなる願望が叶った場合、ヴィジョンは消え一切の能力を失う。ただし、同時に才能を2つ取得する事が可能で有り、これを【昇華】と呼んでいる。
【深度が10以上になると暴走する】
深度が10以上になった者は個人イベントを開き、暴走状態の自身のキャラを他のキャラクターに処理してもらう必要がある。その際、心理糾明の無いヴィジョンが暴走した場合、そのヴィジョンに関連した新たな能力を1つ暴走中のみ追加できる。
暴走後のエンディング分岐は以下の通りである。
①廃人化:規定(2~3)時間内に終わらなければ強過ぎる願望に集まって来たゼル粒子の濃度に耐え切れず廃人化エンド、キャラロスト。
②昇 華:説得やプレイヤーの行動によって願望が成就しヴィジョンも深度もすべて消える昇華エンド、持続可能。
③殺処分:プレイヤーキャラクターの攻撃によって死亡した場合、蘇生の余地も無いので死亡、キャラロスト。
④浄 化:説得によって深度が下がり、暴走が収まる。この際、深度は9になり、階級はCになる。持続可能。
【現代日本】
主人公である君達は現代日本とほぼ変わらない世界で生活している。歴史によればゼル粒子の影響によって一度人類が滅びかけたという逸話もあるが、今ではすっかり復興しプレイヤーの君達が暮らす現実世界と全く変わらない様子を見せている。ひとつ違うところがあるとしたら能力者が認知され始めているという点である。
【学校生活】
主人公である君達は【桜草学園】という学園に保護されている。能力者が認知され始めたこの世界では能力者に対する非難の声も多く、差別や迫害から守るという名目のもとで君達は学校での寮生活をしている。ただし、国からの支援を受ける過程で、能力を悪用する犯罪者達やゼル粒子に関する異変を対処する事を代償として契約を交わしている為、場合によっては任務で犯罪者を追う事や危険な場所へ潜入する可能性もある。
【蘇生】
この【桜草学園】の生徒たちは校長の能力によって1日に1~3回までは蘇生してもらえる事になっている。キャラクターメイクの際に階級をA~Cまで選択でき、任務によって階級は上下することもある。その階級が高ければ3回、低ければ1回という蘇生回数が設けられている。